世界中を熱狂の渦に巻き込む BLACKPINKの魅力とは
ここ数年で、K-POPの歴史を次々と塗り替えた韓国の4人組ガールズグループBLACKPINK。2019年には、K-POP史上初のアメリカ最大級の野外フェスであるコーチェラ・フェスティバルで圧巻のパフォーマンスを披露。続いてイギリスのSSEアリーナ・ウェンブリー公演を敢行、YouTubeでは「How You Like That」のMVが史上最速の 1億回再生されました。今や世界的にブレイクしているガールズグループ。そんな彼女たちの魅力について迫ってみます。
目次
1.【BLACKPINKの魅力】
- ガールクラッシュ (女性が憧れる女性)の代表格
- 個性的な4人のメンバー
- MVで総再生回数10億回超えのおすすめ3曲
- ステージを離れるとかわいいギャップが魅力的
2.【K-POPの頂点に立ち世界デビュー】
- K-POPアイドルで史上初の米コーチェラ・フェスティバルでライブを敢行
- 英ウェンブリー・SSEライブアワードで2冠達成
- セレーナ・ゴメス、カーディ・Bなど世界の大物アーティストとコラボ
3.【番外編】
- BLACKPINKのファーストフルアルバム「THE ALBUM」の注目の2曲
- <最新情報>ロゼのソロ活動(2021年3月12日 MV公開)
1.【BLACKPINKの魅力】
・ガールクラッシュ (女性が憧れる女性)の代表格
BLACKPINKは、YGエンターテインメントから2016 年に『WHISTLE』でデビューしました。彼女たちの魅力は何と言っても“ガールクラッシュ(女性が憧れる女性)”なところです。これまでのK-POPはいわゆる「かわいい女の子」のイメージが強かったですが、BLACKPINKは「かっこいい女性」を前面に出しており、ダンスや衣装、音楽がとにかくかっこいいです!
グループ名のBLACKPINKは最も綺麗な色と表現されるピンクとそれを少し否定する意味でブラックを前につけて、“美しいものが全てではない”と表しています。また、特別なものの前にブラックという名称が付けられるように“スペシャルな女性グループ”という意味も込められています。
ファンクラブはBLACK+PINKの造語で“BLINK(ブリンク)”と呼ばれています。YouTubeのチャンネル登録者数が5,850万人となり女性アーティストで現在世界1位です。(2021年3月13日)
・個性的な4人のメンバー
JENNIE(ジェニー)
- 本名:キム・ジェニー
- 生年月日:1996年1月16日
- 出身地:韓国(ソウル特別市 江南区)
- 担当:メインラッパー、サブボーカル
- 身長:163cm
- 血液型:B型
練習生の期間が6年で、グループの中で一番長いです。
2018年にソロデビューしており、『SOLO』のMVは6億回以上再生されております。またデビュー前にはG-DRAGONのMV『THAT XX』に出演したり、2nd アルバム『Black』にフィーチャリングしたりと注目されていました。
そして、2018年には「世界で最も美しい顔100人」の中で13位にノミネートされています。
ステージに上がるとクールな表情で歌とダンスを踊りこなしますが、普段は明るくて温厚です。しかし、シャイな一面もありNetflixのドキュメンタリー作品であるBLACKPINK〜ライトアップ・ザ・スカイ〜では「電話注文もできない」と語っておりました。
ジェニーは9歳~14歳までニュージーランドへ留学経験があり英語が堪能です。英語のインタビューはジェニーが率先して話すことが多いです。
また私服が「おしゃれ!」と話題になることが多く、好きなシャネルで合わせたり色々なファッションを楽しんでいます。
JISOO(ジス)
- 本名:キム・ジス
- 生年月日:1995年1月3日
- 出身地:韓国(京畿道 軍浦市)
- 担当:リードボーカル、ビジュアル
- 身長:162cm
- 血液型:A型
生まれも育ちも韓国で、メンバーの中では最年長となります。練習生の期間は5年です。
BLACKPINKの作曲を務めているTEDDY氏から「プロ意識がとても高い。そして賢い、経験から学ぶタイプ」と言われています。
ジスはデビュー前からYGエンターテインメントに所属するアーティストのMVに出演したり、「サムソナイトRED」の広告や、KBSの「プロデューサー」でドラマにも出演していました。
また、ファン想いなことでも有名でジスのことを待っていたファンに対して丁寧に対応する姿はよく見られます。
特技はあだ名を付けることで「あだ名製造機」とも呼ばれています。
メンバーのロゼをロゼパスタ(韓国の生クリームとトマトを使用したパスタ)、ジェニーをジェンデュギ(べたべたくっついて甘えてくることから)、リサをナルラリサ(飛ぶラリサ)とあだ名を付けており、面白いキャラクターです。
ROSÉ(ロゼ)
- 本名:ロザンヌ・チェヨン・パク
- 韓国名:パク・チェヨン
- 生年月日:1997年2月11日
- 出身地:オーストラリア(メルボルン)
- 担当:メインボーカル、リードダンサー
- 身長:168cm
- 血液型:B型
メンバーの中で最も歌唱力が高いです。甘く透き通る声が特徴です。レコーディングの時は朝6時までスタジオに残ることもあり、エンジニアも認めるほどの努力家です。
ニュージーランド生まれで8歳からオーストラリアで過ごしたロゼ。母国語は英語ですが、韓国人の両親のもとに生まれ韓国語も流暢に話せます。
また、ギターが得意で2012年のオーディションでは、ジェイソン・ムラーズの曲『I Won’t Give Up』をギターで弾き語りし見事1位で合格。この時の倍率は700倍だったと言われています。
性格はおっとりしていて天然なところがあります。ロゼはメンバーの中では身長に対して最も華奢ですが、食事はかなり摂る方です。本人いわく、食べた分運動で消費しているとのことです。
2021年3月12日からロゼのソロデビューも始まり、今後歌手としても注目が集まります。
LISA(リサ)
- 本名:ラリサ・マノバン/プランプリヤ・マノバン
- 生年月日:1997年3月27日
- 出身地:タイ(バンコク)
- 担当:メインダンサー、リードラッパー、サブボーカル
- 身長:167cm
- 血液型:O型
メンバーの中では最年少になります。BLACKPINKはK-POPの中でもダンスが上手いことで有名ですが、リサのダンススキルはトップレベルと言われています。
また2019年には「世界で最も美しい顔100人」の中で3位にランクインしており、モデルとしても活躍したり美しいルックスも魅力的です。
出身国はタイで、現地で行われたオーディションで唯一の合格者となり2011年にYG練習生となりました。
14歳から韓国で過ごし、初めは韓国語が何もわからない状況でした。しかし、韓国語さらには英語も学び単身でハードな練習にも耐え着実と力をつけていきました。
そんなストイックなリサですが、性格は天真爛漫でメンバーの中では一番ムードメーカーです。
ライブではリサのダンスソロもあり、長い手足を活かした大胆なパフォーマンスがとてもかっこいいです。ファッションセンスも抜群で、女性ファンから絶大な支持を受けています。
・MVで総再生回数10億回超えのおすすめ3曲
『DDU-DU-DDU-DU』
BLACKPINKの知名度が一気に広がった大ヒット曲です。「トゥドゥトゥドゥ」と読み、日本語で「ドキドキ」という意味です。かわいい系の曲が多いK-POPとは真逆で、強気でかっこいい女性を体現した楽曲。妖艶なメロディとクールなダンスは必見です。「欲しい時はとりあえず奪い取る」と言った小悪魔な歌詞の世界観にも注目です。
『Kill This Love』
BLACKPINKの中で最も有名な曲です。「愛を殺せ」という強烈なタイトル。一度聞いたら耳に残る、イントロのブラスとドラムサウンドはインパクト大です。配信後にアメリカのiTunesアルバムチャートで1位を獲得し、MVは公開から2日と14時間で再生回数1億回を突破。現在までに12億回再生を超えるなど、まさに世界的ヒットを記録している話題の楽曲です。
『BOOMBAYAH』
BLACKPINKの中でも、EDMベースの激しいサウンドとキレのあるダンスがかっこいい楽曲となります。「ブンバヤ」と読み、感嘆詞なため意味はないです。デビューシングルの「SQUARE ONE」に収録されておりリリース直後に配信チャートで1位獲得、米ビルボードワールドデジタルソングチャートでも1,2位を獲得し、大型新人として注目を浴びるようになりました。
・ステージを離れるとかわいいギャップが魅力的
公式YouTubeチャンネルに“BLACKPINK HOUSE”というリアルバラエティ番組があります。メンバー4人がソウル・弘大(ホンデ)近隣に準備された合宿所で100日間の休暇を過ごすコンセプトで制作されたものです。番組では彼女たちの素顔に迫り、ステージでかっこよく決める姿とは違い、普段は面白くてかわいいところが見所となっています。
2.【K-POPの頂点に立ち世界デビュー】
・K-POPアイドルで史上初の米コーチェラ・フェスティバルでライブを敢行
世界最候補の野外フェスと名高い米コーチェラ・フェスティバルにK-POPで史上初のライブを敢行。コーチェラはビヨンセやカニエ・ウエスト、アリアナ・グランデなど世界の名だたるアーティストしか立つことができないステージです。これまでの軌跡を振り返ると、1stミニアルバム『SQUARE UP』は世界44カ国でiTunesアルバムチャート1位を獲得し、リードトラック「DDU-DU DDU-DU」は韓国の女性グループとしては初の米ビルボードのソングチャート「Hot100」にランクイン。2019年にリリースした「Kill This Love」は自らの記録を更新して41位を獲得。K-POPで数々の歴史を塗り替え、BLACKPINKはデビューして3年ほどで名実ともにK-POPの頂点に立ちました。
全世界で配信されたこの日のライブは海外メディアから賞賛を浴び、「BLACKPINK×コーチェラ」という言葉がTwitterのワールドワイド・リアルタイム・トレンドランキングで1位となりBLACKPINKの名前が世界中に轟きました。コーチェラでのライブはK-POPを普段聞かない観客まで熱狂し、彼女たちの注目がより高まるステージとなりました。
・英ウェンブリー・SSEライブアワードで2冠達成
BLACKPINKが、英ウェンブリーSSEアリーナ(The SSE Arena、Wembley)が主管した授賞式で、2019年最高のグループで最も印象的な公演の主人公に選ばれました。BLACKPINKはこのリストで、「ベストグループ(BEST GROUP)」に選ばれたのに続き、「今年のイベント(EVENT OF THE YEAR)」賞の2冠を獲得。彼女たちは2019年5月22日、英ロンドンのSSEアリーナ・ウェンブリーで、公演「BLACKPINK 2019 WORLD TOUR with KIA IN YOUR AREA」を開催。SSEアリーナ・ウェンブリーは、世界的に有名なビートルズやアバ、マドンナなどが公演した英国ロックの殿堂ステージです。
このステージでグローバル音楽専門誌「トラックリスト」の2019年「世界最高のミュージックビデオ」で1位、イギリスのファッション誌「GQ」が選んだ「今年最高の曲10曲」(「The biggest、boldest songs of 2019」)などに名を連ね、BLACKPINKの人気はより世界に広がりました。
・セレーナ・ゴメス、カーディ・Bなど世界の大物アーティストとコラボ
【Ice Cream】セレーナ・ゴメス,BLACKPINK
公開から1日でMVの再生回数が1億回を突破し大きな話題となりました。セレーナはBLACKPINKについて「私のほうが彼女たちから学ぶことが多かった。自分で自分のことを働き者だって思ってたけど、彼女たちの仕事に対する姿勢(労働倫理)は、これまでに出会った誰よりも素晴らしいものだった。彼女たちと何度か会って話をしたけど、とても規律正しい子たちだと思った。ものすごい才能に恵まれていて、どんなことにでも挑戦するという意欲と姿勢を感じた」と絶賛しました。またコロナウィルスの影響でMV撮影で直接会うことができなかったため、「彼女たちが恋しい」とコメントしていました。
【Bet You Wanna】カーディ・B,BLACKPINK
BLACKPINKの最新アルバム「THE ALBUM」に収録されている楽曲です。カーディ・Bとのコラボで話題となりましたが、歌詞の世界観が凄いです。「朝までずっとハグをして、そうしたいでしょ」「触りたい?もちろんそうでしょうね」「このボディを見て、欲しくなるはずよ」などです。これまでのBLACKPINKの歌詞よりさらにディープさが増しているためファンは必見です。
3.【番外編】
・BLACKPINKのファーストフルアルバム「THE ALBUM」の注目の2曲
2020年10月2日にリリースされた「THE ALBUM」で特に注目の2曲について書きます。まず1曲目が「Lovesick Girls(恋に悩む女たち)」です。作詞作曲にジェニー、作詞にジス、そして世界的に有名なDJのデヴィット・ゲッタの名前がクレジットされていることで話題となりました。アコースティックギターとシンセサウンドが上手く融合されており、これまでのEDMが強い楽曲とはまた違った雰囲気となります。ダンス動画も話題となり、YouTubeやTikTokに動画をアップするファンが多い曲でもあります。
2曲目が、BLACKPINKの語る上では欠かせない楽曲「How You Like That(どうかしら)」についてです。1年以上の活動休止を経てカムバックした楽曲でもあります。リリースの約1週間前からインスタグラムやYouTubeなどSNS上で、楽曲の一部とアー写がCMとして流れ新曲公開までファンの期待と興奮は最高潮でした。
曲調はK-POPのトレンドには乗らず、BLACKPINKらしい王道で強気なスタイルです。ここで彼女たちの新たな成長が垣間見れ、熱狂したファンは後を絶たないです。また、「How You Like That」はYouTubeの歴史上で最も多いプレミア視聴者を惹きつけました。BBCによるとBTCの「On」の154万人を超えて165万人がMVの公開に接続。公開から32時間で再生回数が1億回を突破し、YouTubeのMVで史上最速で1億回を超えた動画となりました。
<最新情報>ロゼのソロ活動(2021年3月12日 MV公開)
『On The Ground』ROSÉ
ロゼがついにソロデビューしました。BLACKPINKの中で最も歌唱力が高いロゼ。カントリーな曲調となり、MVの白とピンクのバラ畑がロゼにマッチしてます。個人的に1サビの「Look at me I’m never coming down」のところでキーがマイナーキーに変わり、ドラマチックな展開が好きです。ジャケットデザインはロゼ自身が手がけた自信作となり、また歌詞にも注目です。
I worked my whole life(一生働いた)
Just to get right just to be like(人に好かれるために頑張ってきた)
Everything I need is on the ground(私が必要なものはすべて地上にある)
今のロゼの地位を確立するまで、練習生時代から壮絶な努力をしたに違いありません。夢を諦めず、ひたむきに努力することの大切さ。そのことをこの歌詞から感じました。また、もう一曲リリースされた「Gone」がロゼの声とエレキギターだけとなり、エモーショナルな感じに仕上がっています。そちらもぜひチェックして欲しいです。